キャラ時計 キャラクターは笑顔を運ぶ宝物

中の人学校

中の人学校

高校生の時、スーツアクターを目指してる同級生がいた。

その同級生は手作りの戦隊もののスーツを持参して休み時間に着ては僕らにバック転やアクションを披露してくれていた。
戦隊ヒーローのマスクは手作りで、厚紙を土台に、水糊を浸した古新聞を張り、乾かしてはまた張ってを繰り返し、最後は半紙を表面に張り付け、色付けを施し、ニスを塗ってテカりと補強をだして、ちょっといびつだったけどそれはそれは立派なものを完成させていた。
そして高校を卒業する頃にはスーツアクターのアルバイトをやっていて、チケットをもらい何度かヒーローショーを公演していたひらかたパークへ足を運んだ。
てっきりヒーローを演じていると思ってたけど高校生アルバイト風情にそんなことをさせてもらえるはずはなく、敵の戦闘員ばかりでしたが僕らには舞台に立ってる同級生がヒーローに思え、誇らしかった。
その同級生とは長いこと会ってないけれど風の噂ではその後もスーツアクターの事務所に入ってがんばっているらしい。
そんなことを思い出したのは、この春からNSC(よしもと総合芸能学院)が“スーツアクター養成カリキュラム”をスタートさせるというニュースを聞いたから。着ぐるみだけでなく舞台に関するパフォーマンス技術を学び、マルチパフォーマーを育成するするそうだ。
数々の人気テレビ番組でキャラクターを演じ現在も現役の岡崎薫さんが名誉講師として指導にあたり、次世代のスーツアクターを輩出するそう。

自分も“着ぐるみの中の人”を経験したことがあるけれど、簡単そうに見えて実は難しく、奥が深い。技量ひとつで可愛くもなったり、愛嬌がなかったりもする。
そういうのを学べるのは、エンタテインメントを目指す人にとっては大きいと思うし、これだけ着ぐるみが日本国中に溢れかえってる今、中の人になってくれる人を募集しているところもあるはず。
まぁ顔を出したい人には不向きかもしれないけど・・・。

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