
着ぐるみメンテナンス

あれだけ寒い寒いと言ってたのに急に気温が上がると、今度は暑い暑い~今年の夏はまた猛暑になるんちゃうか?いややなぁと言っては嘆いてる。人間とは勝手なもんだ。かくいう自分も寒さはガマンできるけれど、暑さにはからっきし弱い。これからの季節、また一日中汗でビッチョリになりながら過ごすのかと思うとうんざりする。
バッグの中にはTシャツや下着などの着替えや、数枚のタオルなどを入れるので冬よりバッグがかさ高く、重い。で、結局その重さでまた汗をかくという悪循環。
そんな季節、いつも頭をよぎるのが、着ぐるみはどうしてんねやろ?ということ。
ただでさえ暑い季節やのに、着ぐるみの中の人は大変だ。以前に書いたけど、自分も着ぐるみの中の人になってみてわかった、あの中の暑さはハンパなかったもんなぁ。冬でも関係なし。とにかく汗が尋常じゃないくらい吹き出す。それが炎天下やったら・・・と思うと想像に難くない。
着ぐるみから解放されたらされたで、実は次に中に入るのがもっともいやだったりする。
汗がしみ込んだ着ぐるみ・・・。
自分だけが使用している着ぐるみなら百歩譲って我慢も出来るけれど、いろんな人たちが着倒した着ぐるみを着用するとなると・・・。
グァ~~~ッやだ~!
そのためにメンテナンスを行なうそうだけど、日々の汗はたいがいファブリーズでフォロー。このファブリーズの登場は着ぐるみ界では革命的だったようで、消費量はハンパないみたい。
とはいえ、ちゃんとしたメンテナンスをする時は、着ぐるみを作った会社にお願いするそう。
ファブリーズではどうしようもなくなった汗汚れはもちろん、表面の汚れや、キズ、破れなどプロに頼らざる得ない。
でもって着ぐるみ会社の方に話しを聞くと、汗汚れは、土台に張りつけてある中のウレタン部分を部分ごとに取り出し、丁寧に手洗い。
機械脱水をすると素材がモロモロになったりするので、大切に手で絞って、干す。ただし太陽にサンサンと浴びさせすぎてもダメ出そう。陽の光が素材を劣化させやすくさせるそうで、陰干しでじっくり時間をかけて。
表面の汚れは軽い物だと洗剤をしみ込ませた布で叩き拭きしたりするけれど、ひどいものは生地を土台からはがして張り替え。これももちろん手作業で、同じ生地を丁寧に張り替える。
ではここで問題。
汚れの上位にくるの、何かわかります?
実はマジックペンのインク汚れだそう。
どうして?と思うけれどスポーツ系のキャラクターが多いそうですが、子どもたちがサインを求めてくる時にすでにマジックペンのふたを取って持ってくるのでそれでインクがついたりすることが多々あるそうで、最近では、キャラクターの周りにスタッフが常にペンを持ってる子どもがいるかどうかチェックしながら、ワンクッション置いてサインを書いてもらったりすることで汚れを未然に防ぐようにしてるという。
汚れさせない努力も大変でございます。